STUDIO VOICE

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毎年恒例のフランス映画祭(6/21~24)。今年はすべての作品に監督や出演者が来日し、連日舞台挨拶やティーチインが予定されている。特別プログラムは「ナタリー・バイ特集」。トリュフォーやゴダール作品に出演した代表作から日本未公開の近作までの全15作品![...]

一人一人が妄想の世界に生きているのに、それなりに共存できているのが、この映画の、あるいは今の日本の面白さだ。日本人全員が、バラバラの妄想を生きている中学生みたいなものかもしれない――宮藤官九郎監督『中学生円山』[...]

不吉なものはすべて内側からやって来るものであり、その戦いは必然的に孤独なものである。それ故、善意に充ちた周囲の人々の温かい支援など、事態を悪化させることはあっても何の役にも立たない――エイトール・ダリア監督『ファインドアウト』[...]

「バカだけど可愛くてイイ身体の女の子たちが半裸で大暴れ」という映画がちらりと見せる彼岸の景色。そういうバカたちへの純粋な愛情、言い換えるなら、ただそれだけの、愛らしい映画なのだ――ハーモニー・コリン監督『スプリング・ブレイカーズ』[...]

3人の別々な人間としてアンヌが登場し、三つの物語が語られる。ひとつのエピソードから別のエピソードへとワープして出現。呆気にとられるほどに自由なのだが、その中ではたしかに人間たちが自律的に生きているし、だからこそ彼らを眺めていて飽きない――ホン・サンス監督『3人のアンヌ』[...]

音楽誌やカルチャー誌などで活躍する写真家、アミタマリ。人生の折々に花とカメラ越しに対面してはシャッターを押してきた。一瞬のシャッター、花の短い命、フィルムの寿命、自分のライフサイクル。写真フェチを少し震わせてくれる写真展である――アミタマリ「silent flowers」[...]

鈴木布美子さんがシャルロット・ゲンスブールに『ジュ・デーム~』と『スローガン』のパンフを見せたら、欲しいと言ってパリへ持って帰ったとか。その話を聞いた時はひとりで祝杯を上げました(泣)。(川勝)——SVアーカイブス「対談:川勝正幸×小野郁夫」〔後編〕[...]

異国でのWEEKDAYに、花咲いたわけだよクリエイション的には。外様大名だからこそ、儚(はかな)い際(キワ)の美が宿る――「PRAIRIE by Matthew Ames」【後編】[...]

結論から言うと、「PRAIRIE by Matthew Ames」は、買いだ。そう、先日、大阪・心斎橋に日本1号店がオープンした、スカンジナビア発祥「WEEKDAY」の本国シーズンコラボのデニムシリーズだ。[...]

“川勝仕事”のうち玄人系とも言うべきなのが、映画の「パンフレット」編集だろう。今日のSVアーカイブスは映画パンフを進化させた同志、川勝正幸と小野郁夫の対談。その深すぎる話は、そのまま90年代のポップカルチャーの記憶と重なる――1996年特集「CUT UP CINEMA!」[...]

都市やそこに集う人々の変化を取り上げる『TOO MUCH Magazine』の第4号が発売中。21世紀の現代社会に溢れかえる「ブラックボックス」をテーマに、電子機器だけではなく都市の中にブラックボックスを置き換えてみるとどうなるのか?を考える試み。[...]

編集者/ライター・川勝正幸が残してきた独特の仕事を集めた展覧会「Works of Popholic Man ~ 川勝仕事展」。トーキョーカルチャートby BEAMSで開催中。伝説と呼ぶにはまだ早すぎる。ポップ中毒者・川勝正幸の仕事を視ておきたい。[...]

ファッションに「新しいもの」が見つからなくなった1990年代初頭、一握りのスタイリストたちは、世界で最も流れを早く読み取り,ファッション写真家を操って奔放なオリジナル・メッセージを発信し、デザイナーの創作をプロデュースして、これまでにない発言力とリーダーシップを確保した――「スタイリスト、ジョー・マッケナの真価」[...]

20世紀で最も偉大なファッション・エディターは誰か? この問いにまず名前が挙がるのが、ダイアナ・ヴリーランドだ。彼女の人生は、そのまま20世紀のファッションの歴史と重なっている――「ファッションの背後にあるもの第三回」[...]

ラシュモア山に鎮座するファッションのグレート4。ただひとりデザイナーではないのが「アメリカン・ヴォーグ」編集長、アナ・ウィンターである―― 「セレブ・エディターがアイコンとなる時代」[...]

時計ブランド「ジャンリシャール」のエッセイ公募は「一生暮らしていくのに困らないほどお金があることを前提に、あなたが本当にしたいこと」。審査員は古市憲寿氏。この意外なお題と組合わせ――「~A Philosophy Of Life~ わがままのすすめ」[...]

SVアーカイブス選、今月は「ファッションの背後にあるもの」。第一回は「ファッションのミューズ」。ファッションというイメージの塊を増幅させる装置=ミューズ、その現実とは?[...]

出版関係者や書店員の間で話題となっている『重版出来!』。単行本第1集は発売からわずか5日で重版が決定[...]

『タモリ倶楽部』の名コーナー、「空耳アワー」のソラミミストとして知られるイラストレーター/アートディレクターの安齋肇。還暦を記念して、その全貌を明らかにする展覧会が「anzai expo 60 安齋肇 還暦博覧会」だ。[...]

未来を担う女優陣の中でも、頭ひとつ抜けた演技力を持っているのが、刈谷友衣子だ。アイドル女優とは一味違った、本格派女優の色気を魅せる彼女は今、演技に祝福されている[...]

どこにでもありそうな何でもない場所を高橋恭司が写真の中に封じ込めると、もうだめだ。夏へと向かう明るい日差しと車道の単調な騒音の中で途方にくれてしまう感覚が、心臓と胃の中間辺りにすーっと入ってくる――高橋恭司写真展「みゆき」[...]

この作品では音楽が現在と過去をつなぐ姿を描く一方で、絆という言葉に象徴されるような日本人同士の一体感は描かれない。むしろ震災以降、私たちがいかにバラバラになっていったのかが描かれている。それは(当事者である)某ちゃんたちですら例外ではない――SVテレビドラマレビュー/『ラジオ』(NHK総合)[...]

「ユダヤ人として迫害された幼年期」「妊娠中の妻を惨殺された男」「未成年の少女を犯した男」「国外逃亡したまま映画を撮り続けている男」という四つの要素と、『ローズマリーの赤ちゃん』『チャイナタウン』『フランティック』といった作品の持つ仄暗く陰謀に充ちた世界観が融け合い、自身もどこか気味の悪い人間という印象がつきまとっていたロマン・ポランスキー。このドキュメンタリーは、そのイメージに対するポランスキー側からの弁明なのだ――ローラン・ブーズロー監督『ロマン・ポランスキー 初めての告白』[...]

かわいそうなだけでもなく愛らしいだけでもなく、完全に自律した現実を奇跡的なタイミングと視線で切り取って見せるこの作品。ラストショットがやって来る頃には、もう少しだけ眺めていたいような名残惜しい気持ちにさせてくれる――王兵(ワン・ビン)監督『三姉妹~雲南の子』[...]

サンミュージックの相澤秀禎会長が5月23日、他界した。森田健作、桜田淳子、松田聖子、早見優、岡田有希子、酒井法子、安達祐実・・・。アイドルの時代を牽引した「生涯マネージャー」は彼らに何を託そうとしてきたのだろうか?――「SVアーカイブス【追悼】相澤秀禎 インタヴュー」[...]

パーカッショニスト加藤訓子が新作で取り組んだのは、アルヴォ・ペルト。スティーヴ・ライヒに続き、現代音楽の巨匠をマリンバ、ヴィヴラフォンなどの打楽器でどう表現するのか? いずれにせよ、新たな驚きを与えてくれることだけは間違いないだろう――加藤訓子ライブ「ライヒ~ペルトの世界」(6月2日)[...]

セレブの罹患した病原体に金を払って感染したり、セレブの細胞を植え付けた食肉を摂取する・・・。“セレブ”と“感染”というキーワードにはそそられるところがある。最後まで「少し、そそられる」という状態が続く映画だ——ブランドン・クローネンバーグ監督『アンチヴァイラル』[...]

セレブに端を発する口コミで伝説となったファッションフレグランス「エセントリック・モレキュールズ」。故エイミー・ワインハウスが、刑務所で服役中の旦那に「モレキュール01」を吹きかけたラブレターを送ったというのも一つのレジェンドだ——「アンチ・フレグランスなマイ・フレグランス」[...]

ファンは、あわやエレベーターミュージックというリズムと音感のコンビネーションに、戸惑いを覚えるかもしれない。しかしその向こう側に見えるのは、音楽とそれがもたらす至福への、愛とでも呼べそうな、素朴な感情ではないか。そして彼らが音楽の何を重要視してきたかが、ここに来てはっきりと像を結ぶ――ダフト・パンク『ランダム・アクセス・メモリーズ』[...]

空を見上げる行為、それは人間にとっておおいなる地球を感じる瞬間でもあり、また自分自身がその一部であることを知る機会でもある――「太陽と星空のサーカス」[...]