STUDIO VOICE

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マシュー・マコノヒーの「身体改造」は凄まじいものなのだが、その点がこれみよがしに浮き上がることはない。役者が物語と完全に一体化しているのであるーージャン=マルク・ヴァレ監督『ダラス・バイヤーズクラブ』[...]

なにしろ、三人のヒロインは揃って「デブ」なのだ。現在のグローバル・スタンダードな美の基準からすれば「女性」ですらないランクの太った中年女性が、経済力の行使を通して「性愛」を獲得するーーウルリヒ・ザイドル監督「パラダイス3部作」[...]

父と己との狭間、正義と悪との狭間、普通の高校生とヒーローとの狭間、大人と子どもとの狭間、などなど。この映画が残す印象は、そういう狭間の停滞感ではなかったかーージェフ・ワドロウ監督『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』[...]

アメリカにおける公民権運動の歴史が示しているのは、社会に根本的な改変をもたらすことは可能であるという事実なのだ。オセロのようにすべてが一撃で変わるということもないし、変化そのものは地味で小さくしかも苦痛を伴うものなのだが、気づくと風景が一変しているということはあり得るーーリー・ダニエルズ監督『大統領の執事の涙』[...]

コレクションのスタートから 5 周年を迎える プティローブノアー。その記念ともいうべき“アニバーサリーアイテム”を発表した。「5」をラッキーナンバーとした、日仏、5つのブランドとのコラボレーション[...]

ライブ空間では、コスプレ参加のオーディエンスもきゃりーの世界観を共に構成するキャストとなる。このインタラクティブ感はアイドルと現場を支えるヲタとの関係とは異なる関係性だーー「きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル@横浜アリーナ」[...]

「テレビの中ではお祭り騒ぎ あたしは広い部屋に一人」という歌詞は、盛り上がりを見せるアイドルシーンにライムベリーがいない物足りなさを歌っているかのようだーーライムベリーのニューシングル「ウィンタージャム」[...]

新世界はいつしか「ふつう世界」になる。写真集『IMMIGRANTS』を構成するのは震災後に岡山へと移住した女性が、同じように日本の各地から集まってきた「移民たち」と出会い、その生き方をとらえた日々の断片の数々ーー中川正子『IMMIGRANTS』[...]

「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」が六本木ヒルズの森美術館で開催中だ。1976年にウォーホルのインタビュー・マガジンとの提携により始まったスタジオ・ボイス、その記憶を蘇らせる展示も含まれている。本日掲載したのは、SV創刊5周年(1982年)に、ウォーホル自身が編集部宛に送ってくれたお祝いの手紙だ。[...]

ファッション分野のアーカイブで、最もリクエストの高い記事のひとつが「マルタン・マルジェラ」(1998年7月号)だ。その号の表紙はマルタン・マルジェラ自身が制作、「STUDIO VOICE」のロゴは見本誌として送った号から、またタイトルである「Martin Margiela」は新聞の切り抜きを貼付けたものであった。[...]

アべドンが死んでから今年で10年。アベドンが70歳の時、ニューヨークのホイットニー美術館で大々的な回顧展〈EVIDENCE1944-1994〉が開かれた。本日掲載するアーカイブは、誰も批判できなくなった偉大なる写真家についての辛口の評論である。[...]

イソップ河原町店のデザインの特長は何なのだろうか? ショップを訪れてすぐに感じるのは、間口の狭さとその6倍もある奥行きだ。一号店である京都店と同様に、こちらもまた京町屋の特徴を生かした造りであるーー歴史、記憶をつなぐ空間「イソップ河原町店」[...]

この作品は、概念としての娯楽映画を示す「ハリウッド映画」以上に「ハリウッド映画」だ。もはやポン・ジュノ作品ですらない。とことん楽しめる、それ故立ち直れないほど打ちのめされた映画だったーーポン・ジュノ監督『スノーピアサー』[...]

テレビの歴史を振り返る試みの中で、もっとも大きな収穫が、バラエティ番組の歴史をまとめた大見崇晴の『「テレビリアリティ」の時代』だろう。[...]

1994年にオープンしたSV編集部セレクトの通販写真集の後編です。[...]

かつてスタジオ・ボイスでは、編集部がセレクトした写真集を通販していたことがあった。ネット通販もなく、一部の書店にしか洋書が置かれていなかった当時としては画期的な試みと思っていたのだが・・・そうはいかず、1年も持たずに閉店。その名残りのリストをアーカイブスとしてお届けします(涙)。[...]

彼が目指したものは、ただ一つ。声をその本来の姿にひきもどすことであった。ーーSVアーカイブス1991年/「デメトリオ・ストラトス」[...]

カフェ文化発祥の地でもあるパリに1月17日、「Café Kitsuné Paris」がオープンした。カウンターで立ち飲みのヨーロピアンスタイル。ロケーションはパレ・ロワイヤル広場の庭がまるでショップのテラスのような絶好の地。[...]

香港の巨大な公団住宅の外と中、東京の満員電車、摩天楼の中の部屋・・・大都市の影に潜む、市井の人々のリアルな生活が生んだ”インスタレーション”の数々ーー香港在住のドイツ人写真家、マイケル・ウルフ[...]

向井山朋子による新たな音楽空間を追求するコンサート〈Multus〉シリーズの第2弾、「ダンス・オン・ピアノ」。インスタレーション空間で複数のピアノとピアニストによる演奏が行われ、通常のコンサートとはひと味違った体験が味わえる。[...]

2013年度のANDOM賞を受賞し、いま最も注目されているデザイナーのひとり、アレクサンドル マテュッシが2月に初来日する。彼のブランドである「AMI」の大きなお披露目会がその目的である[...]

これはD・リンチの新作だったっけ? とつい首をひねってしまうくらいに不穏なテンションだけが高まっていく。空っぽの廊下に向けられる視線。その廊下をじんわりと進むカメラ。赤と青の灯り。涙ぐみながらカラオケを熱唱するおっさんとそれを静かに見守る制服警官たちーーニコラス・W・レフン監督『オンリー・ゴッド』[...]

1983年のアズディン・アライアの貴重なロング・インタビュー。1980年代、世界中で大ブームを巻き起こした「ボディ・コンシャス」を送り出したアライア。希代の才能の出発点はどんなものだったのだろうか?ーーSVアーカイブス/1983年10月号[...]

ゾンビの頭に取り付けられたカメラがそのまま録画を続けたというエドゥアルド・サンチェス(『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』監督の片割れ)たちの作品や、カルト教団の集団自殺とその後訪れる怖ろしい出来事に居合わせる作品など、なかなかに粒が揃っているーー『V/H/S ネクスト・レベル』[...]

モニカ・モギ(Monika Mogi)の写真展『初夢』。モニカは現在21歳、LAと日本で育ち、自らもモデルとして活動。ガーリーであると同時にミステリアスな雰囲気ーー既に他では代えがたい独特の個性を作り上げつつある[...]

「アバンギャルドで、アンダーグランドで、インテリジェンスがあり、アーティスティックなバンドに惹かれていた」。NYパンク/NO WAVEのアーティストたちが纏っていた尖った空気を、モノクロームのプリントから感じ取ることができるはずだーー「NYC パンク/ポスト・パンク 1976-1980 ジュリア・ゴートン 写真展」[...]

あと2ヶ月ほどで東日本大震災から3年。東北の被災地のものづくりに焦点をあて、それらをひとつのブランディングとするプロジェクトに注目が集まっている。背景にある「物語」を紹介するウェブサイト「東北マニュファクチュール・ストーリー」である。[...]

コンパクトカメラを使った笠井爾示独特のプライベート感覚あふれるアプローチが、真木よう子の女優としての殻やフタを少しずつずらしていく。映画やドラマでつかんでいる彼女のファンに、若い女性層の厚みを付け加えそうな印象的な展覧会ーー笠井爾示写真展「MUSCOVITE」[...]

「adidas Originals by OPENING CEREMONY」 、毎シーズン掲げられる「二つのテーマ」だが、2014年春夏コレクションは「ベースボール」と「テコンドー」。フットウェアに目を向けると、「スタン スミス」がグローブのステッチを取り入れたハイトップとして復刻される。[...]

まず我々を驚かせるのは、強かな演出力だ。そこにはハッキリとした構造があり、素人たちの演技によって物語はなんらの不自然さもなく語られているーーD・タノヴィッチ監督『鉄くず拾いの物語』[...]